リハビリの専門家からみた子供用の自転車、ストライダーの選び方、指導のコツ
子供用の自転車、ストライダーの選び方、指導のコツを紹介。
子育てをして幸せに感じることの1つが「初めての○○」
初めての寝返り、初めての1歩、初めてのランドセル…
多くは時期が来れば一人でできるものも多いけど、親が手伝わないとできないものもあります。
その1つが自転車。
- 自転車とストライダー、どっちを買えばいいの?
- 何歳で買う?
- どうやって教えたらいいの?
- 補助輪を外すタイミングは?
「2歳の誕生日にストライダー(本当は『ランニングバイク』・『バランスバイク』。ストライダーは商品名です)」と記事があるように、自転車に関して早い子は2歳頃から考える必要があります。
リハビリの仕事をしている私は脳の機能や運動学習を勉強し、よく動作指導や福祉用具の選定を行っています。
子供や近所の子の自転車を教えているとリハビリと共通点があることがわかりました。
「この時期にこの自転車では難しいな」
「まだこれができてないのに、もうこんな練習をしてる」
他のパパママを見ていて「もったいないな」と感じることがあったので今回まとめました。
できないのは子供や親のせいではなくて、『踏むべき段階と必要なものがかみ合ってない』だけです。
1.いきなり補助輪→慣れたら補助輪を外すのは脳科学の視点からも大変!
親世代が子供の頃はランニングバイクなんてなく、「補助輪→慣れたら補助輪を外す」の1択。
しかし脳科学や運動学習の視点でみると、補助輪をつけていた自転車と外した自転車はほぼ「別の運動」と言えます。
自転車の本質は「推進力を出すこと」と「バランスをとること」
特にバランスはハンドルを動かすといった単純なものではありません。
足を動かすタイミングに合わせて、腰、体幹、肩甲骨、頭、両手を協調的に働かせる必要があります。
運動の経験を学習する「小脳」という場所があるのですが、補助輪を使っている間はこの「バランス」を抜きに「自転車は足は推進力、手で曲がる」ものとして記録されていきます。
そのため補助輪を外すと「全く別の運動」と感じてしまうのです。
2.踏むべき段階は2つ
自転車に乗れる準備段階があります。
以下の2つを時間をかけてマスターしていた娘は実際の補助輪なしの自転車は10分で補助輪なしで乗れるようになりました。
早くマスターしたいなら無理に特訓するのも悪くないですが、その際も以下の点を参考にしてください。
1.「足こぎ」で走れる、足を上げる状態になる
「補助輪」では学習できないバランスをどうやって身につけるかというと「足こぎ」がベストです。
足こぎはランニングバイクでも自転車のペダルなしでもどちらでも構いません。
① 足でこぐと体が左右に揺れます。子供は1歩進むごとにサドルの上でバランスを取る必要があるので、補助輪では学習できない「バランス」の経験を積むことができる。
②また走ってスピードが出せるようになると「加速した方が安定する」という感覚を学習することができます。その感覚が「足をあげる」に繋がる。
①②共にこの運動感覚は補助輪なしと同じ運動です。そのため補助輪と違い、「これができれば自転車もできたも当然!」という状態まで持っていくことができます。
そしてここからが大事なのですが、走れるためには「サドルの高さ」が重要です!
サドルに座って両足が軽く着くくらいの高さでないとそもそも走れません(特に初心者)。足がつかないと歩くたびに両足が浮く瞬間があり子供は怖がります。
以上の結果から、足こぎで走れるようになるためにはランニングバイクが最適です。
もし直接自転車を買うのであれば、足が着くくらい身長が伸びてから買うことをオススメします。
2.開始姿勢がとれる
大人は無意識にして見落としがちなのですが、子供がよくやる間違いがあります。
補助輪の名残なのでしょうが自転車は両足をペダルに乗せてからこぐものというイメージを持つ子がいます。
最初に両足をペダルを乗せようとする(もちろん無理)
→「お父さん支えてて」
→止まっているところからこぎだすので無駄にパワーがいる
→もちろん加速がつかないのでフラフラして次の足が出ない
リハビリでもそうなのですが最初の姿勢は大切です!
①右足は地面、左足はペダル(ペダルが上に位置するように)
↑この姿勢で維持できることが大事!(左右逆でも可)
足こぎでは両足が少しでも着く体制なので、片足を上げたまま保持する姿勢というのは子供は慣れていません。
②右足で地面を蹴った推進力で左足でペダルを踏み込む
やってみるとわかりますが、大人もペダルをこぐ前に右足で地面を蹴っています。
これは推進力を得て左足でペダルをこぐ手助けをしているのと、開始姿勢で右にある重心を左に移動させる役割があります。
慣れない子供はペダルをこぐことに意識が向きます。意外と地面についている足で蹴れていません。
そしてこれができるようになると子供は「両足をペダルに乗せなくても、1こぎ目をしっかり踏み込めば、反対の足は自然とペダルの上に乗る」ということに自然と気づきます。
1度指導すれば比較的早くできるようになることですが、最初は丁寧にここができているかどうか観察しましょう。慣れないうちは蹴る時に腰を軽く押して推進力を手助けするのも1つの方法です。
ここでも重要なのが「サドルの高さ」
例えですが、自分の自転車を両足が全く着かないくらいサドルを高くしてください。そして立ち乗り(けんけん)ではなく、サドルに座った状態でこぎ始めてください。
すると自転車はかなり傾いてしまい開始姿勢が取れません。サドルが高過ぎれば右足で地面を蹴っても傾いた自転車をまっすぐにすることもできません。
大人の私たちでもそうですが、サドルの高さが合わなければ自転車をこぐことはできません。
もし既に大き過ぎる自転車を買ってしまったら、ブロックなど足が乗せられる場所を確保するなど環境の準備が必要です。止まる時のサポートも忘れずに。
3.自転車とランニングバイク、結局どれを買えばいいの?
今までの話から3つ選択肢があります。1つはいきなり自転車を買う方法。
ただ補助輪なしで乗れるようになるためには、サドルに乗って両足が着くまで成長を待つくらいの心構えが必要です。
もしくは「補助輪ではすぐに上達しない」ことを承知の上、補助輪付きを買うのも1つの選択肢です。その時は補助輪でしばらく自転車を楽しんで、成長した時にここで書いたことを参考にしてください。
CHIBICLEのような底床フレームだと早く導入しやすいです。
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ランニングバイクを買う→自転車を買う
ランニングバイクでまずバランス感覚を養い、自転車に切り替える作戦です。
この方法は早い子は2歳からと、比較的早期にランニングバイクを始めることができます。
ただ自転車のサドルに見合う身長になる前にランニングバイクをマスターしてしまうことが多いです。
早く始めればそれだけランニングバイクの時期が長くなるので、長く使えるものを選んではいかがでしょうか。
ランニングバイクの代名詞であるストライダーはパーツが豊富で魅力的なのですがブレーキがありません。
ストライダーはストライダーなりの楽しみ方がありますが、「補助輪なしの自転車に乗れるようになる」という 視点でいうとブレーキがあった方が事前の練習になります。
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②ペダルがつけられるランニングバイクを購入する
「へんしんバイク」はランニングバイクにペダルをつけることができます。
大きなメリットとして使い慣れたランニングバイクなのでスムーズに移行することができます。
ランニングバイク→
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実際の自転車を買うときも既にペダルをこぐ経験を積んでいるので問題ありません。
へんしんバイクならすぐに自転車を買う必要がないので、長く利用することができます。
まとめ
今回は自転車をこぐためのコツと何を買うのかを紹介しました。
補助輪なしでの練習がスムーズに行くためには子供の身長に合わせてランニングバイク、自転車を選ぶようにしましょう。
あわせてヘルメットや肘当ての忘れずに準備しましょう。
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